メトロポリス

警報の音 薄黒い雲

錆び付いたオリーブ

メトロポリス

 

さよなら、僕も遅れていくよ

今はまだ遠く当所ない夜

 

星の宿りの窓を

鉄道が走って 走り抜けていく

 

あのビルの向うのビルの向う

ゆらすブランコこの日々の向う

 

簡単だけど難しいこと

恥ずかしいほど愛おしいもの

 

砂漠に描いた文字を

UFOがなぞって 

不思議そうにしている

 

スフィンクスになった気分で

少し焦ってる

こんなときは何て言えばいい

 

きづいたとしても

 

壊れかけのベンチで

流れ星を待っている このまま 

また十年、二十年と過ぎていく

 

消えることのない星座を

羨むように街は燃え上がっている

だれかとなりにいて

 

鉄砲の音とナイフの歩道

打鳴らすホイール

メトロポリス

 

安心だけど壊れてるもの

いくつになっても追われてるもの

 

火星の近くの自販機で

衛星は迷って

コーヒーを選んだ

 

地球儀を自転車にのせて

胸が騒いでる

こんなときは何て言えばいい

 

ひとつでもいいよ

 

逃れようもないほど

強い雨を降らしてよ

 

汚れようもないほど

痛みで目を覚ますほど

 

壊れかけのベンチで

流れ星を待っている このまま 

また十年、二十年と過ぎていく

 

消えることのない星座を

羨むように街は燃え上がっている

だれかとなりにいて

 

警報の音 薄黒い雲

錆び付いたオリーブ

メトロポリス

 

激しい雨が窓を揺らすころ

冷たい朝がまた僕を呼ぶ

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